6月27日の美人の日本語は
「紫」です。
ムラサキ科の多年草で、初夏から夏にかけて小さな白い花を咲かせます。
昔はこの植物の根を紫色の染料にしていました。
色の名前の「むらさき」は、この花が群れて咲くことから「群ら咲き」と「むらさき」と名づけられ、その根からとれる色だからという説が有力だそうです。
昔は多く栽培され、全国に自生もしていましたが、栽培が難しいこともあり、今では保護的に栽培が試みられているものの、絶滅危惧種となっています。
また『万葉集』には17首に「紫」が詠まれていますが、花を詠んだものはまったくなく、紫色ないしはその染料として用いられた紫草が詠まれているそうです。
なんだか不遇な花ですね。
昔、時代劇で病気になった殿様が、紫色の鉢巻きをしていることがありました。
なんなんだろうなと小さい頃思っていたのですが、江戸時代、病気平癒のためにこの「紫」からとった染料、「江戸紫」で染めた絹を頭に巻く風習があったんだそうです。
「紫根」という生薬として、抗炎症作用、殺菌作用があるそうなので、そこから生まれた風習でしょうか。
思いもしないところで、忘れていた謎が解明されました(笑)
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