今日の朗読・美人の日本語は
「夢宵桜」です。
3月の誕生色で
山桜の薄桃色です。
誕生色とは昭和56年に
新潟県の十日町織物工業協同組合が
日本の伝統色を元に制定したものです。
ただ、十日町織物工業協同組合の
Webサイトを見ても
そのことは載っておらず
一覧なども見当たりません……。
さて、古来桜と言えば
山桜のことでした。
今多くみられるソメイヨシノは
江戸末期に作られた栽培品種で
高度経済成長期に全国で植えられました。
日本の美しい四季を
代表する風景は
実はそれほど古くもなく
人為的なものだったり……。
また日本は森林面積が
国土の67%もありますが
手つかずの原生林は
4%以下しか残っていません。
それが悪いと言いたい
わけではないですよ。
自然は美しさとともに
とても厳しい一面もあります。
人が生きていくためには
その自然と共存し
時には対峙する必要があります。
今見える風景は
その葛藤を乗り越えるため
誰かが努力を続けた結果のはず。
目に見えるものや
情緒だけにとらわれず
その奥にあるものを
すくい取れる感性を
持っていたいなと思うのです。
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